から太郎 地域に愛されるテイクアウトからあげ専門店の新しい挑戦は、〝ネット予約〟、そして〝ネット販売〟。 開成町の市街地、大型スーパーやコンビニ、ファミレスやファーストフード店の密集するエリアにある「から太郎」は、地元育ちのオーナー・内藤康晴さんが運営するテイクアウトのからあげ専門店。同じ場所でフランチャイズのからあげ店をやっていた内藤さんが、独立して自分の店を持とうと思ったのが起業のきっかけでした。 九州産の甘い醤油を使ったまろやかな味つけは、立ち上げ時に決めた新しいスタイル。それでも変わらず通い続けてくれているお客さんは多く、近隣に勤務するサラリーマンや、現場で働く方々、夕方からは主婦の方…また何といっても、意外と年配のお客さんが多いことが内藤さんにとっては驚きでした。「揚げ物だから年齢の上の方は買わないかなあなんて思ってたんですけど」しっかりと地域に根づいている様子がうかがえます。 きっかけは、お客さんの「〝ネット予約〟ができたら」という声。 けれど、コロナ禍、テイクアウト販売店であるから太郎さんへの打撃も少なくありませんでした。多くの飲食店がテイクアウトに舵を切ったことで、競合店も増えたと話します。世相的にその購入方法も、来店・受け取りという従来の形から、ネット販売や宅配サービスという非接触の形が活用されるようにもなっていきました。以前はホームページ自体もつくるかどうか決めかねていたから太郎さんも、次第に〝インターネット〟という存在に着目せざるを得なくなっていったのです。 とはいえ、いきなりネット販売…というよりも、まずはできるところから。きっかけは、お客さんの「〝ネット予約〟ができたら」という声でした。シンプルに待ち時間の短縮になる点と、ひいてはそれは、店での滞在時間の減少=感染リスクの減少にもなるという、コロナ禍ならではのメリットもありました。「そのニーズがあるなら」と、足柄上商工会と共に、ネット予約・宅配・通販ページ立ち上げ事業をプランニングしていったのです。 「今度は〝ネット販売〟」地域の人たちにも、もっと多くの人たちにも利用してもらいたい。 〝ネット予約〟は、お客さん、特に昼休憩など限られた時間に購入したい人たちにとっては、ありがたいシステム。今ではお客さんにも認知が広がり、安定的に平日で2〜3件、土日だと多い日は7〜8件くらいの方がネット予約で来るのだそう。スタッフの皆さんも慣れ、うまく機能するようになってきました。 いよいよ「今度は〝ネット販売〟」と、本丸に目を向けます。けれど考えなければいけないことは山積みで、今も試行錯誤の真っ只中です。インターネット上の圧倒的な店舗数の中では、わかりやすい特徴やアピールポイントを打ち出していかないと、すぐに埋もれてしまいます。目をとめてもらうには、自店のどこに着目して、切り出し、どのくらいの宣伝量で展開していくといいのか。「から太郎」を、地域の人たちにも、もっと多くの人たちにも、愛され利用し続けてもらえるよう、〝インターネット〟というツールを最大限に活用していきたいと考えています。 【策定した事業計画】 ネット予約・宅配・通販ページ立ち上げ事業 令和2年度第3次補正・小規模事業者持続化補助金<低感染リスクビジネス枠> 《本記事は令和4年度伴走型小規模事業者支援推進事業により掲載しています。》 から太郎(㈱アルバ) 住所:〒258-0026 神奈川県足柄上郡開成町延沢826-1 電話番号:0465-82-6667 創業:2022年 代表者:内藤康晴さん HP:https://karataro.net/ 営業時間:10:30〜19:30 定休日:年中無休 ’olu’olu 空想工房