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あしがら彩人記

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Bellesatis

〝音〟と〝色〟へのこだわりと、〝オンライン配信〟に見る可能性。ウエディング動画のプロの新しい一歩。

ウエディングの会社で映像撮影などの仕事をしていた米山芳幸さんが、映像制作業「Bellesatis」として独立したのは、2020年の1月。コロナウイルス感染症の流行と重なるという予期せぬスタートではありましたが、幸いにも大きな打撃を受けることなく乗り切ってきました。
依頼のメインは、今までの経験と実績から信頼の高いウエディング関連。一方で、コロナ禍で需要が出てきたのが、イベントのオンライン配信や、SNSを中心とした個人の動画配信などの、世の中の新しい動きでした。
今までに積み重ねてきたことや、自身の年齢も含めて、「これからもずっとウエディングだけというのも…という気持ちになってきたんです」。
そんな思いから足柄上商工会に相談に行き、導入することを決めたのが、技術をより強化しクオリティを上げていくための「カラーコントロールパネル」「ワイヤレスマイク」、今後を見越したオンライン配信のための「エンコーダー一式」でした。

信頼と期待に応えるための機材と、隠れたニーズに応えるための機材。

動画撮影で、実は何より大切なのが「音」という米山さん。個人での撮影や、設備や機材に多く費用をかけることが難しい会社では、雑音が入ってしまったり、どうしても精度が低くなってしまうといいます。今回導入した「ワイヤレスマイク」は、送信用4台と受信用2台の計6台。ピンマイクで録った高品質な音を、ワイヤレスで遠く300m近くまで飛ばします。通常市販されているものとは周波数が全く違うのだそう。
また、最近特に依頼主のこだわりが高まってきているというのが「色」。今までもパソコンで色の編集はしていましたが、それをプロ用機材である「カラーコントロールパネル」と連動させることで、直感的にクオリティの高い調整が可能になったと話します。「今は、結婚式でも、もうちょっとシネマティックにといった希望も多くて」そうしたリクエストにも、こういったものを活用することで応えることができます。
そんな「Bellesatis」の今後を切り開くための武器が、リアルタイム映像配信のための「エンコーダー一式」(エンコーダー・レコーダー・スイッチャー・モニター)。複数のカメラをつないで撮影し、その映像をモニターで確認しつつエンコーダーからネット配信用データに変換して流していく…といったもの。実際の活用はこれからではありますが、コロナが終息したとはいえ、映像のオンライン配信はこれからも伸びていくと米山さんは見込んでいます。

大いなる武器を得て、これからどう展開していくか。

米山さんが得意であるウエディング分野での撮影、可能性を感じるオンライン配信、そしてもうひとつ深めていきたいと考えているのが、地域でやる音楽演奏やライブ、ダンス発表会などの動画撮影だそうです。まさに〝音〟でも〝演出〟でも力を存分に発揮できる上、今もライブ配信をしている方がたくさんいることを考えても、「Bellesatis」ならではの新ジャンルとなり得そうです。

とはいえ、「全ジャンル何でもできますよ」と、静かに自信をうかがわせます。
経験と技術を支える機材も揃い、準備は万端。
目下の課題は、日々の仕事に追われてじっくりプランを考える時間が持てないことと、「営業力ですね。社交的な人ではないので」と冗談めかして笑いながらも、大いなる武器を得、これからどう展開していくのか、米山さん自身期待を膨らませています。

画像提供:Bellesatis

【策定した事業計画】
二人の想いをカタチにした、残せる楽しめるウエディング動画制作 事業

令和元年度補正・令和3年度補正小規模事業者持続化補助金事業

《本記事は令和5年度伴走型小規模事業者支援推進事業により掲載しています。》

Bellesatis

創業:2020年
代表者:米山芳幸さん
HP:https://www.bellesatis.jp/