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あしがら彩人記

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さとうち

「農業の技術を継ぎながら、それをいい形で活かしたい」自然豊かな立地で育まれた〝お米〟を使った、グルテンフリーのお菓子づくり。

松田町の山あい、丹沢山系の景色を望む集落・寄(やどりき)にある、『農家がつくる米粉のお菓子・パン』と書かれた看板。グルテンフリーのお菓子等の製造・販売をしている「さとうち」さんです。経営するのは、元松田町役場職員の佐藤浩一さん。2020年に、地域で専業農家をしているお父さんをサポートできないかと役場を早期退職、この事業を立ち上げました。「父も高齢になってきたので、元気なうちに色々なことを手伝いながら、農業の技術も継ぎながら、それをいい形で活かせないかなと」お父さんと育てた〝お米〟や〝お茶〟を活用した『からだにやさしいお菓子作り』を始めることを決意しました。「父も体力的にも気力的にもダウンしてきたところでしたが、少し気が張るようになったというか。よかったかなと思っています」
商品の特徴としては、何といっても、この自然の恵み豊かな立地で育まれた〝お米〟や〝お茶〟が材料だということ。「収穫量的には普通より少ないかもしれないけど美味しいものができる」と佐藤さんも太鼓判を押します。その素材を大切に、添加物を使わず、最小限の調味料でつくりあげた、この地域ならではの自慢のお菓子やパンです。

全国に向けた〝さとうちブランド〟の確立と認知度の向上。遠方の消費者も視野に入れた発信。

とはいえ、ここでどれだけ集客があるかというと「商圏的にだいぶ厳しい」そう。であれば、早急に遠方の消費者も視野に入れた発信をしていくことが大切、と考えました。全国に向けた〝さとうちブランド〟の確立と認知度の向上。具体的にいうと、ロゴや商品パッケージ、ホームページの作成、地域への認知としては看板の作成などを行うプランを、足柄上商工会とともに計画していったのです。
その効果はジワジワと広がっていきました。まず、ホームページがあることで情報を的確に伝えられ、テレビの取材などがあった時もスムーズにやりとりができました。それにより、全国へ向けた広報活動の足がかりをつくることができたのです。「テレビの影響は、大体3ヶ月くらいのものではあるんですけど。それでも、そのあと定期的にご注文をいただくようになった方も何人かいらっしゃるので」

そして〝近隣への認知の拡大〟へ。根底にあるのは、「米粉のよさ、お米のよさを感じてもらいたい」という思い。

周辺地域への、看板の効果も侮れません。「看板を見て、『なんだろうね』と事務所を覗きに来てくださったり」小麦アレルギーの人だけでなく、〝米粉〟自体に興味を持つ人が増えていることを、佐藤さん自身実感するようになりました。もともと店頭販売の予定はなく、外に出荷・納品するイメージで製造していましたが、「せっかくなら、お店みたいな形にした方が来られる方にもいいかな」と、次第に商品も陳列するように。
また今後の展開としても、「マルシェや色々なお祭りなどに出店する機会も増やしていければ」と、〝近隣への認知の拡大〟へ意識を向けています。「基本的には1人でやってるので、注文なども対応しながら…ということができれば、少し攻めるような形のことをやっていきたいと思っています」
その根底にあるのは、「米粉のよさ、自然豊かな地・寄で育ったお米のよさを感じてもらいたい」という思い。「少しでもみなさんが健康でいられるように。〝あまり余計なものを入れない〟という形で、これからもやっていきたいです」

【策定した事業計画】
ホームページ充実、ブランド確立と認知度向上による購入者の増大

令和元年度補正・小規模事業者持続化補助金<一般型>

《本記事は令和4年度伴走型小規模事業者支援推進事業により掲載しています。》

さとうち

住所:〒258-0001
神奈川県足柄上郡松田町寄1704-3
電話番号:0465-87-8315
創業:2020年
代表者:佐藤浩一さん
HP:https://satouchi.net/