「〝ホルモンバランスに特化したケア〟をしたい」女性の一生に寄り添う、ホームエステサロン

開成駅から徒歩10分ほど、大通り沿いの新築の建物が立ち並んでいる一角に、ひときわ目立っている「Relux & Beauty seahorse」の看板。
オーナーの鈴木絵理香さんは、18年間様々なサロン勤務で経験を積んできた、エステティシャンでありセラピスト。コロナ禍ということもあり、妊娠を機にいったん仕事は休んでいましたが、休み中もベビーマッサージの資格を取得するなど、学びと技術を深めていました。そして新居建築のタイミングで、いよいよ活動再開、自宅内でサロンを始めることを決意したのです。
〝人に触れる〟仕事をしてきた中で、鈴木さんがたどり着いたのが、「〝ホルモンバランスに特化したケア〟をしたい」という思い。「成長期、産前産後、更年期…一生寄り添える内容だと感じたんです」産婦人科に併設したサロンに勤めた経験や、自分の妊娠出産の体験も、鈴木さんの背中を押しました。

生理不順、妊活、更年期…女性が生きていくうえで起こる全てのことが対象

〝ホルモンバランス〟で出る症状というと、例えば代表的なのが生理不順。「あまり気にかけていない方が多いんですけど、施術で改善につながることがあるんじゃないかって。そういうことを体感できるサロンをやりたいと思ったんです」他にも、妊活や更年期の症状など、女性が生きていくうえで起こる全てのことが対象。
「こういう場所があまりなかった」とお客さんに言われることも多いそう。特に妊婦さんへの対応ついては、施術を断るサロンも多く、鈴木さん自身「もっと寄り添えるのでは」という思いをずっと持っていたと話します。「背中が痛い、腰が痛い、こんなに不調なんです、っていう方がいるのに、お断りするサロンがすごく多いので。だったら、自分ができる内容ないのかなって」
マタニティケアを学び、女性の身体への理解を深めた後、産婦人科に併設したサロンに勤務。産婦人科の先生からも、「こんな感じの患者さんがいるんだけど、こういう内容どうかな?」と相談を受けるようになっていきました。

日常から離れて、疲れをケアし、ゆっくりとした時間を過ごす場所になれば

そして、いざホームサロン開業。好環境・好アクセスの立地とはいえ、0からのスタート。「まずは知っていただきたい」と、新規顧客獲得のためのPR活動として、足柄上商工会と共にプランニングしたのが、このサロンが〝女性ホルモンに特化〟していることの周知でした。
具体的には、案内リーフレットの制作やポスティング、クーポンサイトへの掲載、店頭の看板の制作。また、品物はこれから届く予定ですが、妊婦さんが横になりやすいベッドなどの設備類の購入。実際にPRの反応は上々で、ポスティングしてすぐに予約が入ったことも、クーポンサイトを見て連絡がきたこともあったそう。
施術のイメージとしては、アロマオイルを使ったリンパマッサージや、〝身体を温める〟ような内容がメイン。「女性の方は自分の疲れを我慢してしまう傾向がある」と言う鈴木さん。同じ〝サロン〟でも、ヘアサロンやネイルサロンに比べると、エステサロンには足が向きにくい面も。「でも、ここはそういう敷居高い感じではなくやりたいというのがあって」日常から離れて、疲れをケアし、ゆっくりとした時間を過ごす場所になれば。
今までもこれからも、やっていきたいのは〝人に寄り添う〟ケア。「人に触れるお仕事って、お客様の感情を感じるお仕事でもあるんです。施術が終わった後に笑顔で帰られる方が多くて、それが私にとっての活力になっています」

《本記事は令和4年度伴走型小規模事業者支援推進事業により掲載しています。》

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