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あしがら彩人記

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UNDER BURGER

オープンからずっと大人気!
〝シンプルでも美味しく〟こだわりのハンバーガー。

二宮と大磯の間、国道1号線から山側に入ってすぐの県道沿いにある、おしゃれな外観と広い駐車場が印象的なハンバーガーショップ、「UNDER BURGER」。
オーナーの久保寺圭人さんは、もともと大井町出身の公務員。けれど、いつか「独立して何かをやりたい」と思っていたといいます。
その選択肢の中にあったのが、大好きな〝ハンバーガー〟に関わる仕事でした。
意を決して退職した後、2年ほど個人経営のカフェ、1年ほどハンバーガー専門店で働いてから、コロナ禍を経て、いよいよ開業。
「ちょっと準備期間が長くなってしまいましたが、概ね予定通りでした」
大胆なようでいて、計画的。
メニューをハンバーガーに絞った理由も、飲食店での経験から、色々な種類の料理を扱う大変さを感じていたからでした。

「廃棄のことや、お店を効率よくまわすことを考えた時にも、〝ハンバーガー〟がベストだと思いました。もちろん自分の好きなもの、納得できるものをつくれるという点も大きいです」
そんな同店のハンバーガーの特徴は、「ビーフ100%の肉と、とにかくそれに相性がいいパン」ときっぱり。パン探しにはあちこちを駆けずり回りました。
こだわるのは、〝シンプルでも美味しく〟ということ。
「お店によっては、たくさん玉ねぎを使ったり、ピクルスを入れてみたり、色々なアレンジもあるのですが、そういったものが苦手な方も多いので」
そうしたこだわりが功を奏してか、オープンから今まで、お店には多くのお客さんが来店し続けています。

とにかく広い駐車場と、
フロアを見渡せる〝丸見え〟の厨房

起業にあたっては足柄上商工会に相談。開業資金を借り入れるかたちで、いざ納得のいくお店づくりへと舵を切りました。
絶対条件として久保寺さんがこだわっていたのは、〝とにかく駐車場を広く〟ということ。
個人経営のお店には珍しい広い駐車場には、10台ほどが駐車可能。
「駐車場が小さいからやめよう…となるのが嫌だったんです。これもこの店の価値のひとつだと思っています」
フロアの半分をカウンター席が占めるレイアウトも、ハンバーガー屋さんではあまり見ないスタイル。
カウンターはテイクアウトのお客さんの待機場所として想定していたものでしたが、厨房に面した席では、久保寺さんとお客さんの会話がはずむことも多いそう。

何より、「つくっているところを丸見えにしたかった」と久保寺さん。
「こちらも緊張感を持ってやれるので、失敗できない。『どうぞ見てください』という感じにしたんです」
いわば、こだわりのハンバーガーで挑む、お客さんとの真剣勝負。
もしかしたら、そんな久保寺さんの真摯な姿勢が、お客さんが途切れない最大の理由かもしれません。

嬉しいのは「いいリアクションを
してくれている方が多い」こと

開業前には、小学校が目の前という立地もあり、主にママさんたちの利用をイメージしていたという久保寺さん。
いざ蓋を開けてみると、「思ったより40代50代くらいのご夫婦で来られる方が多いなあと」。
また、ペットOKのテラス席を目当てに、愛犬とのお散歩がてら立ち寄る方も多いそう。
やはり、始めてみないとわからない部分も多い。
それでも土日になると圧倒的に多いのは家族連れといいます。
お客さんたちの様子を眺めていて嬉しいのは、「本当にいいリアクションをしてくれている方が多い」こと。

人気の理由について尋ねると、久保寺さん自身も「いつも考えているんです」と言います。
お店として美味しいものを提供するのは当然、というスタンス。
それ以外で、と考えた時に出た答えが、「自分はお客さんとよくしゃべるタイプなので、もしかすると、そういうやりとりがいい印象として広まってくれたのかな…と」。
コミュニケーション重視の姿勢は、商品開発にもあらわれています。
「『小さい子も連れてこれるハンバーガー屋さん』ということを伝えたかったので、お子様向けに、手のひらサイズのハンバーガーセットもつくりました」
〝シンプルイズベスト〟のハンバーガー、久保寺さんの人柄、お客さんとの交流。
そういったものがうまく混ざり合い、〝来たくなるお店〟としてあり続けているのかもしれません。

将来的には、もう1店舗2店舗を
早い段階でやりたい

そんな「UNDER BURGER」も、夏が終わり、悪天候が続いた時期を過ぎた頃から、来客数の波を感じるようになってきたといいます。
もちろん多い時は平日も休日も関係なく多いのですが、理由もなく客足が少ない日も出るようになってきました。
「ああ、これが不安定というやつかと…」
オープンから続いていた勢いや忙しさにブレが見えてきたところで、さてこれからどうするか、と考えるようになったそう。
不安定を覆す、〝安定感〟を出せるような策。
特に平日来てもらえるような…と色々と思案しましたが、「とりあえず、今年いっぱいはあまり変えないでいってみよう」という結論に。
というのも、初めての1年を通しての営業。
「まず1年間を完走して、月々の流れを感じたいというのもあったので」
素のままの1年の流れを頭に叩き込み、何かを変えるとしたら2年目以降。
〝シンプル〟にこだわっている久保寺さんらしい判断のようにも感じられます。
とはいえ、心には熱い思いを秘めている久保寺さん。
「将来的には、もう1店舗2店舗っていうのを、割と早い段階でやりたいと思っています。そうしたら、それに向けてスタッフを見つけたりなど、どんどん動いていかなきゃいけない」
着実に日々と向き合いながら、広がる夢へ、これからも歩みを続けていきます。

【策定した事業計画】
創業計画

創業支援融資

UNDER BURGER

住所:〒259-0114
神奈川県中郡大磯町月京6−15 ※駐車場有
電話番号:080-7710-7035
創業:2024年
代表者:久保寺圭人さん
営業時間:11:00~20:00
定休日:月