(有)金子製麺 こだわりの製法で人気の老舗製麺会社が挑む 〝海外〟という新しい市場! 中井町の緑豊かな田園がひろがる一角にたたずんでいる、スタイリッシュで雄大な建物。 エリアのニュースポットともなっているこの施設を運営しているのは、明治10年創業の「 (有)金子製麺」。 食とコミュニケーションをつなげる「小麦粉」や「蕎麦」を通して、古き良き風景と現代の景色の合わさる理想の郷〝神名の郷〟をつくりたい…と企業理念にも掲げる、老舗の製麺会社です。 こだわりの製法で、自家製粉・製麺・製皮の製造販売を、包装・発送、スーパー等への流通まで一貫して行なっています。 また社長の金子貴司さんは、昨年から始まった〝中井町荒廃地農地再生プロジェクト〟の立役者でもあり、同町松本地区の有志の人たちとともに、荒地の畑で栽培した2種の小麦を粉・麺・パンなどに加工し、商品化につなげる活動にも精力的に取り組んでいます。 その金子製麺の新社屋には、つくりたての麺などを味わえるライブキッチンとイートインスペースも完備。 もちろん、フロアには、工場直販商品として蕎麦やうどんなどの豊富な自社製品も並んでおり、いつも多くのお客さまで賑わっています。 畑から、ひとつひとつの工程に丁寧に取り組み、 〝商品〟として完成させていく。 同社が創業時からこだわり続けているのは、畑からはじまって、ひとつひとつの工程に時間をかけて取り組み、最終的に〝商品〟として完成させていくという、一連の生産体制。 多様な小麦の特性を活かした独自のブレンド、40年前から取り入れているという全粒粉、天然に結晶化された炭酸ナトリウムを精製したかん水、天然塩の使用…等々、厳選した〝素材〟そのものへのこだわりも、購入者にとっては大きな魅力となっています。 保管室で最適な温度と湿度に保たれた原料を、最適にブレンドして製粉、水を加えて混捏した後、生地を成形して伸ばし、2枚の麺帯を1枚に、または2枚重ねで巻き取って複合・圧延。 製麺時には種類によって刃を替えて切り出し、製皮時には生地を折りたたみ、型抜きし、最後に包装して完成。 再整備した製造工場でも、変わらぬ工程に丁寧に取り組み続けています。 「人口がいなければサービスも発生しない」 新たな市場としての〝海外戦略〟。 その工場を含めた新社屋を建設するきっかけとなったのは、金子さんの考える〝海外戦略〟でした。 今後訪れるであろう人口減を想定して、「人口がいなければサービスも発生しない」と、これからを生き抜くための新たな市場として〝海外〟を見出したのです。 とはいえ、それは今まで通りの設備で挑めるほど容易なものではありません。 まずは何を整備し、どういう機械を導入すればいいのか。 例えば、海外に商品を展開するためには、賞味期限を2年くらいはもたせなければいけません。必然的に生麺を乾燥させるためのシステムが必要になってきます。 また、今まで培ってきた商品づくりへのこだわりももっとアピールしたい、素材のいい面を引き出す目的の機械も導入していきたいと考えました。 思案を重ね、金子さんは商工会のサポートを受け、ものづくり補助金等を活用することにしたのです。 〝最新の乾燥システム〟は勿論ですが、もちもちとした食感を生む〝短時間で混捏する機械〟や、強い生地をつくる〝特別な表面加工のローラー〟等の設備も導入、営業力も強化していきました。 同時に社屋には、つくりたてをテイスティング、購入することもできる「直売所」や「ライブキッチン」「イートインスペース」も設置。 お客さまの反応を感じることができ、さらにビジネスも展開していきやすいといった、新しい運営スタイルをつくりあげることができたのです。 お客さまとのキャッチボールによって 〝ブランド力〟が生まれる。 「入口をやらなければ、出口も見つからない」 いよいよ舵を切った海外戦略、5〜6年かけて切り替えたラインや設備、その象徴である新社屋と、ここで展開する新たなスタイル。 「これからはどんどん推し進めていくしかない」 金子さんは覚悟を語ります。 それは決して強引に進めていくという意味ではなく、未知の道のりのなかで、どんな課題が生じたとしても、「絶えずお客さまと会話をしながらやっていく」という決意の表明でもありました。 その根底にあるのは、長年こだわり伝え続けてきた〝金子製麺らしさ〟への自負と、それを支えているのはお客さまである、という思い。 「お客さまとのキャッチボールによって〝ブランド力〟が生まれる」 金子さんの信念です。 事業計画や目標を持ったから、新しい設備を入れたからといって、すぐに結果が出るわけではないことは、金子さん自身よくわかっています。 「でも、入口をやらなければ、出口も見つからない」 まずは入口としての海外戦略。それに向けた新社屋の建設と、設備の導入。 そして、お客さまのニーズや、変わり続ける変化にアンテナをはりながら、一歩一歩、道を切り拓いていきたいと考えています。 【策定した事業計画】 ものづくり補助金、販路開拓支援事業 《本記事は令和7年度伴走型小規模事業者支援推進事業により掲載しています。》 (有)金子製麺 住所(製造業務社屋):〒259-0142 神奈川県足柄上郡中井町久所425 電話番号:0465-81-0425 創業:明治10年 代表者:金子貴司さん HP:https://www.kanekoseimen.co.jp/ 営業時間:10:00〜15:00(ライブキッチンは11:30〜14:00) 定休日:日曜日(ライブキッチンは日・月) 杉崎クリーニング商会 三谷たたみ店